健康やダイエットに良いと言われる酵素ですが、数年前より「生酵素」なるものが注目されるようになりました。
酵素と生酵素には、一体どんな違いがあるのでしょうか。
ここでは、酵素と生酵素の違いについて見ていきたいと思います。
違いをしっかりと理解して、健康やダイエットに役立てていきましょう。
酵素と生酵素は、どんな違いがあるのでしょう。
両者の決定的な違いともいえるのが、「加熱処理の有無」になります。
酵素は、その性質上熱に弱く、48度以上に熱するとその働きを失ってしまいます。
そのことを失活というのですが、酵素が働きを失うことから「酵素が死ぬ」という表現をすることも。
加熱した酵素は死んでいる、加熱していない酵素は生きている、すなわち「生酵素」と呼ばれるようになりました。
では、加熱処理の有無以外に違いはあるのでしょうか。
酵素についてまとめられたサイトに、以下のような文章がありました。
「生の酵素は食品酵素に該当しますが、一般的に広まっている酵素と大きな違いはありません。しかし、生の状態で摂取できることから、体内により吸収されやすいとも言われています。」
引用元URL:https://www.supportsteve.org/
これによると、酵素と生酵素は、加熱しているかどうか以外に大きな違いはないようです。
ただし、生酵素は酵素を生の状態で摂取できることから、吸収されやすいようです。
酵素と生酵素には、加熱処理の有無以外には特別な違いはないことが分かりました。
しかしながら、加熱処理をすると酵素はその活動を停止してしまうわけですから、酵素を摂る目的も果たせないのではないか、と考えられます。
そもそも酵素は、私たちが生きるためには必要不可欠なもの。
・消化酵素
・代謝酵素
・食物酵素
この3つに大きく分けられるのですが、消化酵素と代謝酵素は体内で働く体内酵素になります。
私たちの体内では、食べたものを消化酵素が吸収できる形に分解し、その分解されたもの(ブドウ糖やアミノ酸など)を代謝酵素がエネルギーとして使える形に再構成しています。
食物酵素は食品に含まれている酵素ですが、体内では消化酵素をサポートする形で使われているんですよ。
生酵素であれば、その働きが失われていないため、消化酵素のサポートもばっちりこなせる、ということです。
数年前に酵素ダイエットとして注目を浴びた、酵素ドリンク。
実は日本で製造されている酵素ドリンクは、「清涼飲料水」というジャンルに分類されます。
清涼飲料水は、法律によって「65度以上で10分以上の加熱、または同等の処理」が義務づけられているもの。
つまり、清涼飲料水である酵素ドリンクは、すべて生酵素ではないのです。
日本で製造されている酵素ドリンク(清涼飲料水)は、すべて酵素は失活しているとみていいでしょう。
ダイエット効果のあるドリンクだから生酵素!なんて、安易に信じてはいけません。
酵素と生酵素の違いについて、お話ししました。
酵素と生酵素には、加熱しているかどうかという決定的な違いがあります。
しかしそれ以外には、大きな違いはないと言われています。
とはいえ、加熱して働きを失っているというのは、酵素を摂取する上では非常に大きな違いですよね。
酵素と生酵素の違いをしっかり理解し、納得できる形で酵素を摂取していきましょう。